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文珠・懇話会 第29回 07年05月

                                2007.5.22
文珠・懇話会 第29回(07.5.21) 記録メモ
                                 (酒井)
開催日時: 2007年5月21日(月)16:00 ~ 18:00
場所: 喫茶室ルノアール銀座6丁目店2F 第5 会議室

出席者: 12名(敬称略)赤池、井深、太田、川瀬、酒井、清水(傳)、
          清水(正)、鈴木、福井、藤本、松島、山本

議事: テーマ 《コンピューター将棋(囲碁)はいつ名人に勝つか》
    スピーカー 松島 実 氏

1.スピーカーから資料を配布、説明が行われ、その後自由討議を行った。
 (1) 最近では、インターネットを通じての将棋、囲碁の対局が盛んに行われており、
  駒や石を握ったことの無いアマチュアもいるとのこと。
 (2) これに加えて、将棋ソフトの開発が1980年代以降盛んに行われるようになり、
  87年には、コンピュータ将棋協会(CSA)が発足、ソフトの開発者同士が互いに技術・
  知識を披露・研究することにより、ソフトの実力は急速に向上している。CSA主催
  の世界コンピュータ将棋選手権が90年に始まり、今年で17回を数えソフト同士の
  優劣を競う白熱した競技が繰り広げられている。日本だけでなく、英国、オランダ、
  などからの参加もあり、上位に食い込んだこともある。これらのソフトの開発者は、
  将棋の実力者とは限らず、小さなソフト会社の技術者、全く専門外の学者などが
  手がけており、80年代後半からは、チェスソフトの開発と同様に、人工知能(AI)
  の研究者も加わってきた。
 (3) いろいろな競技でコンピュータソフトの開発が行われており、この内、五目並べ、
  連珠、オセロでは、コンピュータが上位になるとの結論が既に出ている由。チェス
  では、97年にIBMのプロジェクトチームが開発したソフトがカスパロフという世界
  選手権者を破り世界中の注目を集めた。
   将棋ソフトの現在の実力は、アマチュア4~5段程度とされているが、本年初めに
  は、トップクラスのソフトが、条件付ながら、プロの渡邉竜王と対戦し、あわやという
  ところまで善戦した。将棋の場合は、獲った駒を使えるなどの複雑な要素があり、
  まだ時間が掛かるが、現在のペースで進化していくと、2012年頃には、将棋ソフト
  が名人に勝てるようになるのではないかと言われている。囲碁の場合は、「石の
  死活」など限定条件下での優れたソフトが開発されているが、競技全体としては、
  序盤、中盤の扱いの難しさ、また何をもってゲーム終了かコンピュータに認識させ
  ることが困難などの点から、ソフト優位は当分(10~20年)無理と考えられている。

2.今後の懇話会予定
  07年7月17日(火): 福井 敬一 氏 テーマ 追ってご連絡
  07年9月18日(火): 赤池 成義 氏 テーマ 《小津 安二郎》
  07年11月      総会月のため休会

3.今回分の会計報告
  収入: 会費 @\1,000.- 12人       \12,000.-
前回より繰越            1,330.-
合   計             \13,330.-
支出: 会場使用料(銀座ルノアール) \4,200.-
飲み物代   7,800.-
合   計             \12,000.-
差引: 次回に繰越              \1,330.-
以上
by monjukai | 2007-05-23 16:09
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